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食いしん坊シェフの食べ歩き記
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第5回 食いしん坊シェフの食べ歩き記 「店主の個性が際立つ店」
忘年某月某日

都電の駅とJRの駅が交差する、繁華街から少し外れた場所に有る一軒家。暗い道を少し進むと、木造の家屋が見えてくる。看板を探すが見つからない。何と、民家のような表札に、店の名前が書いてある。これは、たいへんわかりずらい。しかし店主の自信が垣間見られる。

木の引き戸をくぐると、日本酒の良い香りがしてくる。
通された席は、日本酒を、良い状態で保存する大きなセラーの前で、たくさんの日本酒のラベルを観ながら飲める良い席。ここの店主は、山形の蔵元と親しい様で、通の好みの酒をおいている。食卓の上には、和ろうそくのが灯り、何ともゆっくり日本酒を飲むには最高の雰囲気である。
酒は、双虹をお願いする。器も店主のお気に入りの作家の方に焼いていただいたものだそうだ。やわらぎ水も、造り酒屋の仕込み水で、一升瓶でだしていただく。

お通しは、老舗らしく三品。
やはり汁物が一品。鯉のつみれ汁。これがなかなか美味い。川魚特有の臭みがなく、旨味が汁の方にうまくでている。空きっ腹で飲む時には、汁物はありがたい。
刺身は、五種盛りで、少しずつ綺麗に盛られている。やはりここでも鯉の洗いが入っている。聞けば佐久より取り寄せているとのこと、美味いはずである。
揚げ物も、工夫があり、ポテトのコロッケだが、中にはレンコン、チーズが入っており春巻きの皮でアイスクリームコーンの様に巻き、そのまま揚げた工夫の一品。

鍋の準備ができ、沢山の野菜が少し煮た状態で、食卓に置かれる。次に大皿に盛られた葱、水菜、鴨の薄切りがたっぷりでてくる。憎い演出で、この具材はしゃぶしゃぶとして食べる様にとのこと。煮込まないので、鴨の甘み、水菜のシャキシャキ感が大変生きる。店主こだわりのポン酢でいただく。大変美味い。

締めは雑炊。
卵でとじるのが定番だが、今日は店主の計らいで、何と大量のイクラでとじていただく。ここでは雑炊は、板前さんが厨房でしたてて持って来てくれる。ルビーが散りばめられた様な美しい雑炊である。雑炊を褒める事はなかなかないが、確かにうまい。

まだ食べられると思われたのか、二階から、いしりをつけて火鉢で焼いたという、いしり餅をご馳走してくれた。(2階は、座敷があり店主が、火鉢の前に座りお客様をもてなすそうである)

店主の印象をお伝えしておこう。
まさに仙人の風貌。作務衣を着て、鬚をたくわえ、長髪で、日本酒が大好きで、味見を兼ねて、飲みながら仕事をされている様子。日本中探してもなかなかいらっしゃらない、個性的な方である。
いろいろと酒のご指導をいただくように、また通いたい、大切なお店である。
忘年某月某日

店から、ひと駅の場所に有る焼きトンの店。
並ばないとなかなか入れないので、みんな4時の開店を目指して、3時より並んでいる。目の前には保健所があるので、ある意味安心かもしれない。

ようやく時間となり、愛想の無いお兄さんが、中に入る様、お客さんに指示を出す。おじさん連中が、順番に正しくコの字型のカウンターに静かに着席して行く。
ほどなく、白髪交じりの少し眼光の鋭い大将が出てきて、ウチは9本のコースが基本との説明があり、そこから大将の独演会が始まる。始めての人は、常連さんにシステムを聞くようにとのこと。運良く焼き場のすぐ横で、大将のそばに座る事ができ、なかなか面白い雰囲気の中でそれは始まった。

まずは飲み物の注文。この店独特の、焼酎をシャーベット状に凍らせ氷を入れずに作るレモンサワーをお願いする。ジョッキのふちには、ソルティドックの様に塩がつけて有り、これまたレモンの味が際立ちおいしい。しかし落とし穴が…。シャーベットの焼酎はお分かりの通り、上に浮きますので、非常に酔うのが早い。ご注意あれ。

最初にクレソンとダイコンのサラダを全員が貰う。
まず1本目は、牛のあぶら。大将が肉を見せ、自慢話を始める。こんな良い肉を使っているところは無いに始まり、今まで味わった事の無い美味しいものを経験させてくれるとの事。アリガタヤ。ほとんどレアで、軽くタレをつけて端から配って行く。一口でいく。確かにうまい。
2本目は、シロで、こんなに丁寧な仕事をしたシロはないとの事。確かに柔らかく仕上がっている。
3本目は、豚レバー。これは、かなり自信を込めて焼いている。ベリーレアででてくる。塩で頂くが、臭みの無い良くしまったレバーである。
4本目は、ハツを塩で、これも肉汁たっぷりで大変良い。
5本目はカシラ。肉が締まり旨味が有り美味しい。
6本目はチレ(脾臓)のガーリックバター。独特の食感がくせになる一品。
7本目は王道のねぎま。
8本目はタン塩やき。これも焼き加減がいい。

ここで大将が、面白い食べ方を教えてくれた。丁度ポルコという豚耳のつまみをたべていると、その残りのタレをタンにつけて食って見ろとのこと。少しゴマ風味のピリ辛のタレである。本当にうまい!
この大将は、自分の言う通りにしないと気に入らないタイプの様子。

9本目は、キジのサルサソース。焼きトン屋には、珍しい逸品。雉の締まった肉とトマトベースのサルサが、いままでの串の味を幸せに取りまとめてくれるようである。

9本いただくのに2時間半。フランス料理並みだが、大将の個性と触れ合う時間も
味のうちで、また来たくなる個性的な店である。大将のプライドが品物にでている良い店。

引き戸を開けると、外はもうすっかり暗い。
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